こんにちは、楢戸です!
本日はアシストリフォームの拠点地でもある埼玉県八潮市にお住いのK様から、雨漏り調査のご依頼があり屋上の雨漏り診断をさせて頂きました。
「こないだ降った雨でさ、部屋に水漏れみたいのが出たんだよね」
そんな連絡を頂戴しました。
なんでも屋上下の3階の部屋の天井から雨漏りが見受けられたんだそうです。
現状のヒアリング
まず現場調査に入る前に、状況確認のためお客様からのヒアリングを行います。
- 防水改修を行わずどのくらい経過しているか
- 現段階で雨漏りは発生しているか
- 漏水が始まった時期
- 降雨後、漏水開始までの時間および降雨終了後の継続時間
- おおよその漏水量
- 漏水が生じる条件(降雨後、風速、風向等)
- 漏水による被害の状況
まずは上記の点を事前に確認させて頂きました。
実は、6ヶ月くらい前にも雨漏りがあったようで、知り合いの防水屋さんにシーリング材を充填する工事を行なって、 一時は雨漏りしなくなったそうです。
ただ強い雨などが降って、また再発してきたそうです。
このお客様のヒアリングを元に、仮説を立てて実際の調査に入ります。
既存ウレタン防水層の劣化による雨漏り
まず、全体を目視検査にてチェックからスタート。
調査段階で原因となる箇所を予測して見つけ出していきます。
まず、屋上の平場をチェックすると、既存のウレタン防水層が劣化して亀裂が出来ている箇所が目立ちます。
よく見てみると、亀裂部から水漏れが発生してるのが分かりますよね。
亀裂からじわっと水が広がってるのがその証拠。
ウレタン防水のクラックは、大きいと素地から一緒に塗膜層も割れてしまうケースと、素地のクラックにでき塗膜層が破れるまでは行かないクラックがあるんです。
今回はどちらかというと前者の傾向が強いと思われます。
恐らく紫外線や風雨、またここ最近の寒冷により劣化が進み膜厚が減少し、
このような劣化状態になったんではないでしょうか。
その他の症状としては、排水ドレンの劣化、トップコートが剥がれて防水層が剥き出しになってる箇所も多々見受けられました。
散水調査と赤外線サーモグラフィーにて雨漏り診断
その後、目視調査で得た情報をもとに、
散水調査を行います。
雨漏りが起きていると思われる箇所に水をかけていき、散水調査を行うことで雨漏りを再現します。
その後、赤外線サーモグラフィーを駆使し入念に雨漏り個所をチェック。
調査結果
調査の平面部に深いクラック、防水トップコートの剥がれ、排水ドレンの劣化による詰まりなど複数の箇所から漏水が確認できました。
このまま放置したままにしてしまうと、建築構造にもダメージをきたす可能性があるので早めのメンテナンスが必要です。
今回は、
- 既存防水層の撤去後、ウレタン通気緩衝工法
- 改修ドレンの設置
などで雨漏り防止するのがベストな判断かと思われます。
以上、楢戸がお伝えしました!